「人類で初めて生成AIと一緒に大人になっていく皆さんへ」
福岡教育大学附属中学校の夏季学習会にお招きいただき、生徒の皆さんに向けて生成AIについての講演を行いました。

この日は各分野で働いている人を講師として招いて、中学3年生の生徒さんに進路を考える機会を提供するということで、生成AIエンジニアということでご招聘いただきました。
企業や自治体向けにセミナーを何度かさせていただいていますが、中学生向けには初めてでしたのでどういう話をすればよいか相当悩みました。
ただ一番は『AIという道具を正しく使おう』みたいな表面的な話はしたくないと思いました。中学生はもうそのあたりすぐにわかると思ったので。
そのうえで、生成AIの使い方などにとどまらず、もっと大きいテーマとして「生成AIが何でもできるようになった時に、人間が学ぶ意味は」ということを一緒に考えていくセミナーにしました。
・人間の頭と生成AIを「夜空」に例えて違いを考える
・学習の末に蓄積していくものを「砂金」と表現する
など、イメージしやすい比喩を交えながら私の考えをお伝えしていきました。
当日だけで完結させないよう、事前に授業の時間をいただきました。
テーマは「宿題を生成AIにやらせてよいか」。夜遅く、終わっていない数学の宿題。好きな配信者のライブが始まった。真面目にやれば1時間、AIを使えば先生にバレない形で10分で終わる。さあ、あなたならどうするか——という、生徒にとって切実な場面設定です。
さらに「AIが一瞬でできることを、人間が時間をかけて頑張る意味はあるか」も問いました。事前アンケートには100名を超える回答が集まり、当日はこの声を意味の近さでグルーピングして提示するところから始めています。

出発点に自分たちの言葉があるので、講演は最初から「自分の問題」として聞いてもらえました。

生徒の皆さんの感想から
講演後、86件の感想をいただきました。一部をご紹介します。
AIを使っていく世界で学力は必要ないと思っていたけど、こちらが使いこなすには学力が必須になってくることを知ることができた。
今まではAIが普及している中、勉強する意味ってあるのかなと思ったけれど、必ず砂金となって役に立つことが分かったので、知識と同時に経験も増やしていきたいです。
「人間の脳は位置や明るさの偏る唯一の星空」という例えがとても腑に落ち、自分の体験や興味から、自分でしか考えつかないようなことを考え出せるのが人間の魅力であると理解することができました。
生成AIの怖さをあらためて知りました。意外と私の目では見抜くことができないんだなと思いました。
附属中では授業中にAIを用いる機会が多く、私自身も社会の授業などで歴史上の出来事の要因を探る際などによく使います。ただ、今回の講演会を通して、自分の考えを書いたプロンプトに対する回答をそのまま鵜呑みにしてしまっていないかと振り返り、今後どのように活用していこうかと考え直すことが出来ました。
AIがあるから、人類が考えを放棄してしまったら、人類は退化していくだけなので、「使う」と「活用する」を区別する必要があると思いました。
課題で少しでもAIにタスクを頼ることに対して後ろめたさを感じる部分もあったし、こうやって人間の仕事はなくなっていくんだろうと思っていた。しかし、今回のお話を聞いて、自分の学びをより良くしてくれるし、仕事は減るが、なくなることはないということがわかった。
講演・研修のご依頼を承ります
月見AI事務所は、福岡県古賀市を拠点に、自治体や学校、地域の団体向けに生成AIの導入支援・講演・研修を行っています。
生徒さん向けの授業、先生方向けの校内研修、事前アンケートを含めた授業設計まで、対象とねらいに合わせて組み立てます。
お気軽にお問い合わせください。



