このたび、春日市役所職員労働組合様よりご依頼をいただき、市職員の皆様を対象とした生成AIセミナーを実施いたしました。

春日市は、市民一人あたりの職員数が全国でもっとも少ない自治体と伺いました。限られた人員で幅広い行政サービスを支えている現場において、業務効率化は待ったなしの課題です。
実はこのセミナーの前日にNHKクローズアップ現代で「公務員が足りない」という特集をちょうどやっていて、タイムリーだなと思い私も強い問題意識を共有しつつセミナーに臨みました。
その番組で言われていたのが、行政サービスには天井が無く増える一方で効率化が進んでいない(進められない)。そして私の時代はかなり倍率が高かったイメージでしたが、今ではなりたい人も少なくなっていて、部署によっては1倍を切るどころか誰も募集してくれないみたいな状況があるときいて驚きました。
あまりに衝撃的だったので、セミナー冒頭でその話をしようと思い「昨日のクローズアップ現代皆さん見ました?衝撃的でしたよね・・・」と話をしてみると皆さんキョトン。嫌な予感がして「昨日のクローズアップ現代(19:30開始)見た人~~?」と聞いたところ、5-60名ほど参加していただいていたのですが、なんと驚きの0人。
恐らくあまりに忙しくて、テレビを見る暇すらない模様。当人たちが見れていないという状況があまりにも皮肉だなと思ってしまいました。
セミナーの開始時刻は18時。一日の業務が終わって大変お疲れの中さらに勉強をするために多く集まっていただき、その姿勢に一人の(春日市在住ではないですが)市民として脱帽するばかりでした。
今回のセミナーで最も重点を置いたのが、セキュリティとコンプライアンスに関する内容です。
市役所の業務では、個人情報をはじめとする機微な情報を日常的に取り扱います。「個人情報は入力しない」というルールだけをお伝えしても、現場では必ず判断に迷う場面が出てきます。そこで、生成AIがどのような仕組みで動いているのか、入力された情報がどこへ渡り、どう扱われうるのかという仕組みの部分から丁寧に解説し、そのうえで「なぜ入力してはいけないのか」を理屈としてご理解いただけるよう構成しました。


後半では、当事務所が古賀市で庁内向け生成AI「こがねAI」の導入・運用に携わってきた経緯についてもお話ししました。
成果としてお伝えできる部分に加えて、庁内の合意形成、セキュリティ部門との調整、導入直後になかなか使われなかった時期の試行錯誤など、推進する立場ならではの苦労も率直にお伝えしています。同じ自治体の現場に立たれている皆様にとって身近な話題だったようで、大変熱心に、また多くのご質問とともにお聞きいただきました。


おわりに
月見AI事務所では、自治体職員の皆様に向けた生成AI研修・セミナーを承っております。導入の進捗状況や庁内の関心に合わせて内容を組み立ててまいりますので、お気軽にご相談ください。
このたびは貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。